
2009年以降生まれの人は生涯にわたり、英国でたばこを購入できなくなる――。英議会で20日、そんな法案が可決された。将来の世代が喫煙を始める機会をなくすことで、関連する疾患を予防し、税金で支えられている国民保健サービス(NHS)の負担軽減も狙う。
英政府の資料によると、近年の英国の喫煙者数は成人の10人に1人にあたる約530万人。たばこの税収は推計で年間およそ80億ポンド(約1.7兆円)とされる。
一方で、喫煙が原因の入院はイングランドだけで年間約40万件、死者は英国全体で約8万人。喫煙対策を訴える団体の推計では、社会的な損失はイングランドだけで約220億ポンド(約4.7兆円)にのぼるという。
税金を主な財源とするNHSを利用すると、原則、患者の自己負担はない。ただ、高齢化や人手不足を背景に、医療費の増大や、受診まで数カ月からときに数年にもなる待ち時間の長さが問題となっていた。
政府は、喫煙に関連する医療…









